建築賞から見る、これからの住宅デザイン
皆さんこんにちは、
先日2026年日本建築学会作品選奨を受賞した「だら挽きの家」が、建築専門メディアで紹介されました。
この住宅の特徴は、直径50〜60cmほどの杉の丸太をスライスし、木の耳や薄皮を残したまま柱や梁として使用していることです。
一般的な規格に加工しにくい木材を、あえて自然な表情のまま見せることで、構造材そのものを空間のデザインにしています。端材も階段や家具に活用され、材料を無駄にしない工夫が施されています。
また、建物は旗竿敷地に建っています。細長い通路部分の上に収納や書斎を配置し、その下を雨にぬれにくいアプローチとして利用。一般的には難しい敷地条件を、個性的な空間へと変えています。
子ども室には可動棚を採用し、家族の成長に合わせて間取りを変更できる点も特徴です。
この住宅から分かるのは、デザインとは単に見た目を整えることではないということ。
素材や土地の特徴を読み取り、その家だけの魅力に変えることが、流行に左右されない住宅デザインにつながります。
石野
この記事を書いた人 WRITER
沼津スタジオ
石野 秀太郎
shutarou ishino